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何もしない愉しみ [楽]

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ジュリア・ロバーツ主演の映画「食べて祈って恋をして」を観てのお話し。私は特に彼女のファンでもないですし、混雑は避けたいので封切されたばかりの話題の映画を見に行くことも少ないのですが、この時は足代かけて封切直後に東京の映画館に足を運びました。美味しそうなタイトルに釣られたのかもしれません。
ストーリーは彼女演じる自由気ままというか自分勝手なニューヨーク在住のライターが、夫を捨て自分探しの旅にでて、イタリアで食べ、インドで祈り、バリ島で恋をするというもの。こんな女性が本当にいる?こんなわがまま許される?と思うような内容でしたが、彼女が現地で知り合った友人とバル(Bar)で食べていたピッツァやパスタが画面いっぱいに映し出されたときには生唾を飲んだことは事実。3D映像プラス臭いがでる映画だったら思わずスクリーンに手を伸ばしていたに違いありません。映画鑑賞後には、いつも立ち寄る軽食屋でホットドックを食べる予定だったのに、私も奥さんも無性にパスタを食べたいと思い別のカフェにいったことからして、映画の中で料理を作ったシェフはもちろん、ライティング等を担当した撮影スタッフには感服です。また主人公がイタリア人から「アメリカ人は愉しむことを罪悪だと思っている」と言われていたのには驚かされました。じゃあイタリア人は日本人のことはどう思っているのでしょう。アメリカ人より日本人の方がその意識ははるかに上をいっていると思うのですが。どうやらイタリア人はアメリカ人と異なり何もしないことを愉しんでいる、その歓びを知っているといいたかったようです。まあ確かに何もしない以上の歓び、贅沢はないでしょう。定年になって働かなくなったら老いが早い、人は何かをしていないと呆けるという人がいますが、イタリア系の血が入っていないものの私は何もしなくても呆けない自信があります。何もしない、時計にしばられない好き勝手な生活に順応できると確信しています。ソファに横になって本を読む、畳の上でゴロゴロしながら猫と遊ぶ、気が向けば歩いて浜辺に行って波の音をききながらボーっとする、ドライブがてら湖にいって鏡のように静かな湖面をみつめ続ける、ときにはレシピを見ながら料理をつくるとか。真剣に何かに取り組んでいなくたって生きていけると思っています。もちろんそれなりの貯えがなければ無理な話ではありますが。
映画の主人公はライターでした。原作者の自叙伝のようなのですが、ライターって職業はひとつ当てればご主人に莫大な慰謝料を払っても、1年余り世界を放蕩できるだけの収入が確保できるのでしょうか。だとしたら、私もここらで真剣に執筆活動に入るべきかもしれません。でも真剣に取り組もうと自らを奮い立たせているようではイタリア人に鼻で笑われそうですが。

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