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ノーベル経済学賞受賞者は衝動買いをどう理論づけるだろうか [楽]

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私には衝動買いしたという記憶がありません。小学校低学年の頃から個人の貯金通帳を自分で管理し、さらに手帳サイズのお小遣い帳も持っていて入出金を正確に記録するほど几帳面な子供だったのです。幼い頃から金銭感覚を身につけさせようと、金銭感覚の欠如した両親に持たされていたのでしょう。親の期待に応えるように、お年玉から毎月の小額のお小遣いまで私はコツコツと銀行に預けました。もちろん窓口のお姉さんがきれいだったからではありません。当時は簡単には入手できなかったディズニーグッズ欲しさに銀行に預けていたのかもしれません。預金高は3桁からすぐに4桁になりそれが徐々に5桁に近づくにつれ自然と頬がゆるんだものでした。かといって貯めるだけの守銭奴だったわけではありません。欲しいものがあれば、それを手に入れるための目標額に向けせっせと貯金に励んだのです。外国製のミニカー、レーシングカーセット、自転車、ラジオ、テープレコーダー、バイク、成長するに従い当然目標設定額は増加していきました。そして到達すれば一気に使いきっていたのです。計画的で堅実、衝動買いなどというワードの存在を否定していた私ですが、衝動買いをしなかったことを後悔しているモノがあります。それはアニメでお馴染み「バックスバニー」の木彫りの人形です。それを見つけたとき私は小学校低学年ではなく、すでに40歳代半ばを過ぎていました。仕事でニューヨークに行った際に彼と出会ったのです。身長30センチぐらい、木製ですから重量感もありました。決して丁寧な彫りではありませんでしたが、世に出回るぬいぐるみやプラスチック製の兄弟たちに比べ、圧倒的な存在感がありました。値段も20ドル弱。絶対のお買い得品でした。しかし彼の搬送を考えレジに行くことを躊躇してしまったのです。手荷物で機内に持ち込むには私自身少々歳をとりすぎていました。手荷物検査所や機内で変質者を見るような視線を浴びせられるのはもうこりごり。かといってスーツケースに入れれば細部が折れて破損する危険性が高かったのです。熟慮の上、次回訪れるときまでには最善の搬送方法を考えてくるからと彼と約束して店をでたのでした。それ以来私はニューヨークと無縁です。彼をあの時持ち帰っていれば、今頃我が家の玄関に、福助と並んで陳列されていたことでしょう。買って後悔するより、買わないで後悔する方が人間長くひきずるようです。

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