無期懲役？

新幹線内で3人を殺傷した男に、検察側が無期懲役を求刑しました。生い立ちや家庭環境等を考慮して極刑である死刑が認められるとはいえないと求刑の理由を述べて。弁護側ではありません、検察側の求刑理由です。なぜ？世界的な死刑制度廃止論を考慮して？刑期を終えたら必ずまた人を殺すと言い放っている男をどうして存命させる必要があるのでしょうか。
人の命を身勝手な理由で簡単に奪った者が、突然他人に命を奪われる心配のほとんどない安全な塀の中で、一生食事を与えられ、病気になれば治療を受け健康を維持できる。でもその食事代も治療代も税金でまかなわれています。当然被害者遺族の納めた税金も充当されています。無期懲役とはいっても恩赦があれば再び社会にでてくる可能性もあるわけです。私の子供の頃には、今のように殺人事件は多くはなかった気がします。なぜこんなに簡単に人の命を奪う人間が増えてしまったのでしょう。罪に対する意識が低く、刑が軽すぎることも要因なのでは。人を殺めたら自分の命も奪われるということを子供の頃から認識させることが必要なのではないでしょうか。残念ながらこの国に死刑はまだ必要なのです。
現在死刑確定囚は120人近くいるようです。一方、国内で心臓・肝臓等、臓器移植を希望する人は現在14,000人あまり。死刑囚の臓器提供は倫理上問題があると見識者といわれる方々は述べているようですが、移植を望む患者さん側の了解があれば、たとえ死刑囚であってもそれが許されて良いのではないでしょうか。人を殺めた犯罪者が、自らの臓器や角膜を提供することで、第三者の命を救い、また生きる望みをつなぐことになるのなら、被害者の死も少しは報われると考えるのですが。故意に人を殺したら死刑、そして死刑に値する罪を犯した人間を無駄死にさせる必要はありません。

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