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歪んだ愛情表現 [何か変]

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悪趣味、非人道的といわれるかもしれませんが、子供をからかったり驚かしたりすることは面白いものです。幼少期にそうしたことをされた記憶は私にはありません。でも私は加害者としての才能は持ち合わせているようです。
ある夜のバスの中、私が後方の席に陣取っていると、発車間際に当時小学校卒業間近だった長男が乗車してきました。家路を急ぐサラリーマンやOLなどでバスはほぼ満員だったので、こっちこっちと我が子に声をかけることなどできません。やがて降車すべき停留所に到着し大勢の乗客が降車。当然我が子が先に降りていましたから、私が車外にでると彼はすでに3,40m先を歩いていました。ここで後方からすぐに声をかけないのところが私の私たる所以です。私と彼との間を歩いていた人たちも路地がくる度に右に左に消え、やがて私の前方には長男だけという状態に。街灯はありますが夜の新興住宅街は不気味なほど静寂です。前方をいく我が子には後方からきこえる私の足音が恐ろしかったことでしょう。彼の歩くスピードが早くなるのがわかりました。それにあわせて私も速度をあげます。恐怖が頂点に達したのか我が家まであと50mもないところに近づいたとき、彼は脱兎のごとく駆けはじめたのです。私も獲物を追うジャガーのように大きな靴音をたてて疾走開始。彼はあわてて転ぶこともなく我が家に吸い込まれていきました。帰宅後、ことの経緯を大笑いしながら話す私を見る奥さんの軽蔑しきった表情が今でも脳裏に焼きついています。次男にも試練を与えました。彼を誘い近くの公園にキャッチボールに行ったときのことです。彼は少年野球を始めたばかり、真新しいグローブを手にする彼と軟球で緩いボールを投げ合っていました。そしてボールに慣れてきた頃をみはからい私は彼に向かって剛速球を投じたのです。それを必死に補給しようとすればたいしたものですが、さすが我が子、頭をおさえ地面にひれ伏したのでした。「何するの!」奥さんは血相をかえて私を責めました。でも私は隠し持っていた柔らかいゴムボールを投げただけなのです。標的は我が子だけではありません。甥や姪ももちろん餌食です。ある夕食時、当時3,4歳だった彼らの正面に座っていた私は突然意味もなく凄い形相でガバッと彼らに覆いかぶさる勢いで立ち上がったのです。彼らは箸を持ったまま、突然眼前に現れたガリバーのような私を見上げて驚きのあまり呆然としていました。次の瞬間、どちらかが大声で泣き出しました。間髪いれずにもう一方も泣き叫びだしたのです。もちろん私は同席者から罵倒されました。
かつてからかっていたその姪が成長しフィアンセを連れだって我が家を訪れたときのこと。談笑中に突然立ち上がって二人の反応を見てみたいと思ったのですが、泣き出すような相手だと後々問題になるのでやめましたが。

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