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ポップコーン カムバック! [楽]

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「サウンド・オブ・ミュージック」さえ見たことがないほどミュージカル映画を敬遠していた私ですが、かつて立て続けにミュージカル映画を鑑賞した時期があります。
1本目は「シェルブールの雨傘」です。これは事故のようなもの。というのも私はあのもの悲しいテーマ曲はもちろん、カトリーヌ・ドヌーヴ主演のその映画のことは知っていましたが、それがミュージカルだとは本編が始まるまで知らなかったのですから。半分ぐらいは普通の会話があるのかと思っていたら、家庭内や外出時、接客中(ドヌーヴは傘屋の娘役)などにかかわらず最初から最後まで唄で表現され会話は皆無。さらにストーリーも乱暴極まりない展開で驚きました。結婚を夢見て愛し合っていたドヌーヴと彼氏、ある日彼の元に召集令状が届き彼は戦場に、ところがしばらくすると彼女のお腹に彼の子がいることが判明したのです。日本女性なら彼女は彼の子を生み、ひとりで育て、彼の復員をじっと待つという設定が自然でしょう。ところが貴方がいなくなったら私も死ぬとまでいっていたドヌーヴ、彼が前線に出向いて半年も経たないうちに他の優しいお金持ちと結婚してしまうのです。もちろん彼女自身の心の中で葛藤はありましたが、結論は彼の帰還を待つこともなく、元彼の子を自分たちの子として育てようというお金持ちの言葉を信じてお国のために戦っていた彼を捨てたわけです。当時二十歳そこそこだったカトリーヌ・ドヌーヴの美しさとテーマ曲であの映画は大ヒットしたのでしょう。もう1本はミュージカルであることを承知の上で観た「マンマ・ミーア」。ABBAのヒット曲で構成された映画です。こちらも彼と別れた後に子供を産んだ母親が主人公。ドヌーヴとは異なり他の男性とも結婚せずに女手ひとりで娘を育てた母親ですが、彼と別れた直後の短期間に複数の男性と情熱的な恋愛をしたことを記していた日記を娘が発見、自分の結婚式に父親候補を招き本当の父親捜しの場にするというお話です。熱い太陽の照りつける紺碧のエーゲ海に浮かぶ島を舞台としているためか湿ったところは全く無し。音楽は耳慣れた懐かしいものばかり、加えて半分ぐらいは普通の会話、ありえないようなハッピーエンドでしたがとても面白かったです。ミュージカル映画もたまにはいいかなと思わせてくれる映画でした。でもどちらの作品もテレビで日本語の吹き替え版を放映することは無理でしょう。まったく異なった雰囲気の作品になってしまうに違いありませんから。
私は映画通でもなく、テレビで大々的にスポット広告を流すような大作・話題作ではない、自分が気になる映画を年に数回観る程度です。でも今年はコロナの影響もあり映画館とは全く無縁。鬼滅の刃が大ヒットしているようですが、そのうちテレビでやるでしょうと、あえて配給会社に貢献するつもりもありません。といって他にそそられるミュージカル映画?もなく、それに今は映画館に行ってもポップコーン食べながらの鑑賞は不可とか。館内で飲食自由になるまで大型スクリーンでの映画鑑賞はお預けのようです。

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