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年賀状概論 [楽]

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来年の年賀状が発売されました。ブームに便乗して「鬼滅の刃」のイラスト入りも販売されたとか。それでも発行枚数は年々減っていて今回は前年より4億枚少なく19億4000万枚、ピークだった2003年の半分以下だそうです。
私も師走が近づいてくると、年賀状の内容をどうするかで例年頭を悩ませています。年内に年賀状を書くなんておかしい、宛名も文面もすべて印刷なんて失礼だなど、なんだかんだ文句はつけつつもやっぱり年末までに投函しないと正月が迎えられないような気がしてしまうのです。私も数年前までは、文面は印刷でも宛名は住所録とにらめっこしながら相手の方の顔を思い浮かべつつ毛筆(筆ペンですが)で書いていました。しかし、ワープロ、パソコンの普及に抵抗することはできず、静かに筆をおき、便利な宛名ソフトにたよって年賀状の宛名を書くのではなく作成するようになってしまった次第です。もちろん最初は抵抗があり、これなら出さなくもいいのでないかと思いもしましたが、元旦に年賀状を受け取っていただくということに意義があるのではないかと自分を納得させました。「私」が何をしているのかが先方にわからなくてもいい、とにかく「私」は生きているということを、昔お世話になった方々に知っていただく手段として年賀状を活用しようと考えるようにしたのです。宛名を書くことはなくなってしまったのですが、印刷された年賀状をながめながら先方の顔を思い浮かべることは忘れていません。それすらしなくなったらそれこそ日本郵便の売上増加とバイトの学生さんの懐具合を向上させるだけの、私にとって季節の無駄なお仕事となってしまうわけですから。12月になると我が家にも数は多くありませんが海外からクリスマスカードが届きます。こちらも年賀状同様、もらったときに「ああ、まだ生きていてくれた」と思う瞬間が嬉しいのです。こちらがカードを送った相手もきっとそう思っているに違いありません。
例年なら年賀状のデザインで悩むこの時期ですが、今年はその必要がなくなりました。それでもちょっとでも先方の心に響くものにしたいと苦悩している自分がいます。簡素であるべき喪中はがきに本来そんな必要はないことはわかっているのですが。

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