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おすもうの時間 [何か変]

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私の通っていた小学校には、午前中「中休み」がありました。通常の休み時間は5分ですが、2時間目と3時間目の間に設定された「中休み」は15分。クラスの半数ぐらいは校庭にでて、ゴムボールでの野球、ピンポン(といっても卓球台を使用するわけではなく、地面に「田」という4分割された枠を描き、その枠の中にひとりずつはいってゴムボールでする遊びですが)、その他ドッジボール、女子はゴム縄跳びなどをして過ごしていたものです。私には、その「中休み」がくるのが待遠しくてどうにも1・2時間目の授業に実が入らない時期がありました。理由はお相撲です。
5・6年生の時、江ノ島の方から通う増田君という友達がいました。彼は背丈こそ私と同じぐらいでしたが華奢な体型で、ずんぐり型の私とは好対照。彼といつの頃からか砂場で相撲をとるようになったのです。素人からみるとどうみてもあんこ型の私の方が、そっぷ型(この語源はスープ、その素となる鶏がらのように痩せたという意味だとか)の増田君より優位とみるでしょう。ところがどっこい彼は相撲巧者で業師。四つに組めば間違いなく私は砂場に転がされていました。突っ張りか押しとおして一気に彼を砂場の外に突き出すか、奇襲作戦しか私には勝機がありません。ですから1・2時間目は、今日はどうやって四つに組ませないか、立会いとともに左右どちらかに飛んでかわすか、はたまたもぐりこんで彼の足を取るかなど、戦略を練る時間にあてていたわけです。でも戦果はあがらず、いつまでたっても横綱に新入幕力士が対戦するようなもの。私の勝率は通算2割に満たなかったと記憶しています。
大相撲11月場所が間もなく始まります。例年11月場所は九州場所として福岡で行われていましたがコロナ禍の今年はまたしても両国国技館での開催。正代の昇進によって大関が3人、それもすべて日本人力士です。誰が最初に横綱争いの先頭に立つのか相撲ファンの期待も大きいのでは。ところで11月場所も両横綱を筆頭に幕内には11人の日本語の達者な外国人力士がいます。相撲ってどこの国技だっけと疑問に思う人も多いでしょうが、元横綱朝青龍がかつて「外国人力士の活躍を危惧するより、外国人が相撲に興味を持ってくれていることを日本人は誇りに思って欲しい」というようなことを言っていました。訳あって大相撲の世界から去った力士ですがいいことを言います。確かにその通りです。でもやっぱり日本人に頑張って欲しい。そのためにも小さい頃から相撲をして欲しいとは思うのですが、今の小学生って遊びとして相撲をちゃんととれるのかという疑問もあります。もっとも今の世の中、我が子が砂場でいつも投げ飛ばされていたら「クラスメートにかわいがられている」と大騒ぎする親がいるのかもしれませんが。

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