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ザギンでブラモン [楽]

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ひと昔前銀座に行ったときの話です。全国に点在する○○銀座ではありません。本家本元、東京都中央区の銀座です。
日比谷での映画鑑賞を終えた私と奥さんは、喉を潤すために喫茶店を求め数寄屋橋から銀座通り方面に向け裏通りを歩きました。しかし納得のいく店は見つからず、やがて銀座通りに到達。土曜の午後、歩行者天国となった通りでは大道芸が披露され、いたるところに人だかりができていました。きょろきょろしながら歩いていると四丁目交差点付近に建つビルの壁面に「銀座一おいしいモンブラン」の看板を発見。私たちは狭い階段をのぼり入店し、またまた狭い迷路のような店内を案内されて席につきました。アンティーク調の店内のほの暗い照明の下、メニューをみてびっくり、どれもホテルのラウンジ以上のお値段です。私たちはそれぞれアイスティーとコーヒー、加えて銀座一というモンブランをひとつオーダーし、仲良く分け合うことにしました。その味が銀座一だったかどうかはわかりません。銀座にある他の店のモンブランを知らないのですから。でもレジで支払った額は、二人分の映画鑑賞代よりも高額でした。店を出ると先ほどは誰もいなかったのに狭い階段には席が空くのを待つマダムの列が。彼女たちにレシートを見せてあげるべきだったでしょうか。通りにでてから私たちは和光の時計台が背後に映るアングルで記念撮影。まるでおのぼりさんです。フランス人のふりをして誰かに撮ってもらおうかとも思ったのですが、自分で腕を伸ばしてシャッターを切りました。その後、銀座三越の食料品売場を視察し、こんな高い野菜を誰がどこから買いにくるのだろうと呆れたり、日産ショールームに行って、ひと昔前と比べ衣装も雰囲気もかなりおとなしくなってしまったミスフェアレディーに落胆したり、千疋屋前では、目の前に運ばれてきた四分の一カットのウオーターメロンに感動した小学生の頃を懐かしんだりと、久しぶりの銀座を満喫したのです。
でも不快な思いもしました。海外高級ブランド店の前を通ったときのこと。私たちは立ち止まることもなく、ただゆっくり舗道を歩きながら店内の様子を眺めていただけです。にもかかわらず、インカムをつけて正面入口に立っていたSPきどりの黒服のお兄さんは、私たちを見るなりそれまで開け放たれていた扉を閉め、さらに小型マイクに向け何かを囁いたのでした。不審者接近厳戒態勢とはいっていなかったでしょうが好印象をもたれなかったことは事実のようです。店に入り値段も見ずにあの棚にあるバッグを端から端まで全部ちょうだいとでも言い放ちたかったですが、何も日本で買う必要もなかろうと無駄遣いはやめました。本家の銀座でのお買い物はといえば、有楽町方面に戻る途中にあったマツモトキヨシ銀座5th店で購入したコンタクトレンズ洗浄剤と、有名な西銀座チャンスセンターでもなく普通の露店の売場で買った宝くじだけ。近所の銀座でもこと足りたわけです。

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