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美しい国 [何か変]

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安倍首相が辞任を表明しました。彼は首相通算辞職日数、連続在職日数ともに歴代No.1を獲得したわけですが、その間の評価はいかがなものなのでしょう。モリカケ問題、資料改ざん、桜を見る会等、彼の係った諸問題の結末に国民の大半は納得していないのでは。加えて相次ぐ大臣の退任、今現在も任命した大臣や副大臣が拘置所にいるというのに、何も説明することなくその座を去るわけです。下記は2006年、彼が「美しい国、日本」目指して最初に首相に就任した際に記した、前任者に対する当時の私の評価です。あれから14年経て、私にはあの時から時計の針が全く進んでいないのではないかと思えてなりません。

「自民党をぶっ壊す」と勇ましい産声とともに誕生した小泉首相が退陣します。最後まで国民の高い支持率を維持した小泉政権でしたが、その評価はまちまち。しかし私が小泉純一郎の担任教師なら彼の通信簿に躊躇なく5をつけるでしょう。
アメリカ同時多発テロに端を発したイラクへの自衛隊派遣、北朝鮮拉致問題、様々な利権に絡んで甘い汁を吸ってきた族議員を震撼させた道路公団の解体・郵政民営化等々、歴代総理が直面しなかった数々の難問に遭遇し、また問題を掘り起こし、対処、解決の糸口をつかんできたことは評価に値すると思います。でも私個人として小泉首相最大の功績としてあげたいのは、重鎮・長老・ご意見番として、自民党内でまつりあげられてきた老害議員たちを引退させ一掃したことです。時代の流れには無頓着でもお金の流れにだけは敏感なご老体、フィクサーきどりのいけずな老人、日本の政治家として世界に配信されることを拒みたくなるような醜悪な顔の御仁、昨夜の夕食のおかずも覚えていそうにないお年寄りたちの憩いの場、仮眠所として議場を提供してはいけなかったのです。もちろん、偽メイル事件のような野党の失態という追い風にも恵まれましたし、無駄な道路は造らないことを目標としていたのに計画中の全線を建設することになった道路公団改革、年金制度の公正化、厚生労働省の無駄遣い等、行政改革を唱えながら問題の発覚にとどまり、国民が納得する解決をしていない案件も少なくありません。もっとも国民全員が満足する結果を出すことなど不可能。政治につきものだった汚いお金の臭いを感じさせることなく、奇人だからこそできたのか派閥にこだわらない組閣を実行し、ぶっ壊すところまではいかずとも、自民党本丸に深い亀裂を生じさせたという事実に異論を唱える国民は少ないはずです。恐ろしさと表裏一体ですが、国民の支持があれば政治は動く・変えられるということを、与野党を問わず議員たちに知らしめたことは間違いないでしょう。
小泉首相の後に安倍首相が誕生しようとしています。反小泉勢力の連中に、崩れかけている自民党本丸を修復する時間を与えてはいけません。時計の針を絶対に戻させてはいけないのです。安倍首相は、戦後間もなく占領軍アメリカが深く関与して作られた憲法の改正を目指しています。日本が戦争にどう対処するのかを明確に記した憲法を作成することも重要でしょう。でもそれより「戦争を知らない子供たち」しかいない世界の実現に向け、地球規模でリーダーシップを発揮して欲しいと思います。

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