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ルージュの伝言 [楽]

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荒井由実の名曲「ルージュの伝言」、45年前にこの曲がレコード屋さんから聴こえてきたとき、洋楽、それも喧しい部類の曲ばかり主に聴いていた私は衝撃を受けました。当時の日本のポップスにはない軽いタッチのメロディでいい曲だな、荒井由実って凄い人だなと思ったものです。
今日カーラジオからその「ルージュの伝言」が聴こえてきました。ボリュームを少しあげて聴いてみると出だしの“あのひとのママに会うために“に続いて“今ひとり列車に乗ったの”と歌っているではありませんか。“列車”?当時大学生だった私ですが、東海道新幹線が走りだして数年経つ時代です、日常的に列車などというワードを使っていた記憶はありません。「何できたの?」と訊ねられれば「電車」と答えても「列車できた」とは絶対に言ってはいませんでした。思えば同時代に流行った太田裕美の「木綿のハンカーチーフ」も“恋人よ僕は旅立つ 東へと向かう列車で”です。“列車”がナウかった時代? 私が時代に追いついていなかっただけ? 電車ではニュアンスがちょっと違ってしまうから荒井由実はあえて列車を詩に用いたのでしょう、きっと。
“令和の時代になって、今の若い人たちが理解できないワードは歌の世界には他にも存在します。ダイヤルもそのひとつ。金妻の主題歌小林明子の「恋におちて」では“ダイヤルまわして手をとめた”とあります。フィンガー5のヒット曲に「恋のダイヤル6700」というものもありました。ダイヤルって何という人はいっぱいいると思います。公衆電話、電話ボックス、ポケベル、令和生まれの子供が成長したときにはケイタイ、もしかするとスマホもその部類に入っているのかも。でも通信系が多いのはなぜでしょう。技術進歩が日進月歩、秒進分歩だからでしょうか。コロナ禍の数年後に“通勤””オフィス“って何?という時代になって・・・、はいないでしょうね。
結婚してからこれまでにルージュの伝言を聴いた時のことを何度も奥さん話してきました。もちろん話したことを忘れて話しているわけではないのですが。今日もまた車中で同じことを話すと「いつも同じ話、歳をとると同じことを何度も言う」とあきれられました。息を引き取ろうとしている私の耳元にルージュの伝言が流れてきたら「この曲初めて聴いたときすごい曲だと思った」と同じことを言うに違いありません。そして最後に“あの人のママ マリア様に会うために 今ひとり列車に乗るよ”といって息を引き取ったら奥さんも本当に衝撃を受けた曲だったのねと納得してくれるでしょうか。

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