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足元注意 [何か変]

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何年か前、骨が折れました。別に苦労や努力をして他人様から感謝されるお骨折りではありません。肉体的に痛みを伴うただの骨折。業界の専門用語では左上腕骨外科頚骨折というそうです。
こぬか雨降る横浜駅西口の盛り場。見ず知らずの若い衆数人といざこざになりました。奴らが小粒だったので負けるはずがないと高をくくっていたのですが、相手の一人が捨て身で振り回したランドセルが左腕を直撃。あえなくダウンしたというのは嘘。稲村ケ崎でテイクオフした私のショルダー側からドロップインしてきた海のない県に住むサーファーに激突されたのでした。もちろんこれも妄想。真相は段差に気付かず空足を踏んでダイナミックに転倒した自損事故です。高齢者の4大骨折に数えられるそうで、若い人はあまりこうした骨折はしないとか。私も還暦過ぎた身なので立派な老人という証でしょうか。転倒した直後、シャツの左肘付近が破れ、肘と指先から多少の出血があり、腕にも多少の痛みはありましたが、そのままその夜のメインイベントであったお取引先主催の焼肉パーティに出席。同席者の心配をよそに立派に一人前以上いただきました。蒲田行進曲のヤスを真似たわけではありませんが中学時代に自宅の階段最上部から転げ落ち足の甲にひびが入ったことはあるものの骨折経験はゼロ。骨が折れていたらこんな痛み程度ですむはずがないと思っていたものの帰る際には左腕に力が入らず左手でモノを持つことは困難な状態。鞄を持って混んでいる電車に乗り、つり革や手摺につかまることもできないと考えタクシーで帰宅しました。自宅近くについても財布からお札や小銭を取り出すのに一苦労。運転手さんはこいつ酔っぱらっているのか、顔色は悪いし車を汚される前にとっとと降りろと気をもんでいたに違いありません。帰宅後、四苦八苦して服を脱ぎ、ちゃんとお風呂にも入りました。骨折ではなくただの打ち身か捻挫と勝手に診断していたので湯船の中で念入りに上腕部を揉みほぐした次第です。就寝後、さらに翌朝になっても痛みがあったので、医者とは疎遠の私も念のため近所の整形外科を訪れました。レントゲン写真を見た医師は、「骨折していますね、手術した方がいいでしょう」と無責任な言葉を発したのです。そして「紹介状を書くので大きな病院にいってください」と私は丁寧に診療拒否されたのでした。後日訪れた大病院でも判決が覆ることはなく“骨折”のまま。幸い「手術したくなさそうな顔していますね」との若い医師の洞察力に救われ入院手術は免れましたが。ひょっとするとベッドが満床だっただけかもしれません。
しかし、利き腕ではない左腕の骨折にもかかわらず何をするにも不自由で鬱陶しい。不便極まりなく苛立つ数カ月でした。最近は息子一茂氏がスタジアムでなくスタジオで活躍していますが、右半身に麻痺が残る身でありながらもファンの前に登場して明るく振舞う彼の父天才長嶋茂雄。ミスタージャイアンツの偉大さを再認識させられた凡人私の怪我のお話でした。

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